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予防接種の原則

予防接種スケジュールの基本的考え方

予防接種スケジュールの基本的考え方
ワクチンを接種する順番は?
ワクチンはVPDにかかる前に接種することが重要です。そのためには計画的にワクチンを接種していく必要があります。ワクチンの接種時期のポイントは、
1. 接種できる年齢になったら、なるべく早期に接種する。 B型肝炎ワクチン、BCG、日本脳炎ワクチンは定期接種として接種できる年齢と、標準接種時期とが異なっています。感染のリスクが高い状況では標準接種時期前でも接種します。
2. 定期接種、任意接種の区別なく、重要なものから接種する。  2020年10月にロタウイルスワクチンが定期接種化されると、おたふくかぜワクチンとインフルエンザワクチンが任意接種として残ります。この二つのワクチンも接種可能な時期になったら、遅れることなく接種しましょう。
3.可能な限り同時に接種する。 接種が遅れて、VPDにかかることがないように接種が可能なワクチンは同時に接種しましょう。

がポイントです。

一つ一つのワクチンの適切な接種時期は
1.適切な免疫応答が期待できるとき
2.発症リスクが高くなる前までに必要な回数を終了できる時期
3.副反応の出現リスクが低い時
4.定期接種の期間、公費助成で接種が受けられる期間 です。

乳児期、幼児期早期の予防接種のポイントは
「生後2ヵ月から接種を開始する」
「生後6ヵ月までにB型肝炎ワクチンの3回目以外の乳児期のワクチン接種を完了する」
「1歳からのワクチンの接種を遅らせずに接種漏れを防ぐ」 ことです。

NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会の推奨するスケジュールなどを参考にして、理想的なスケジュールで接種しましょう。

予防接種の目的

予防接種の目的
ワクチンは何のためにするのですか?
 ワクチンで防げる病気はVaccine preventable disease、VPDといいます。VPDはワクチンは接種して、流行を起こさないようにするのが世界の常識です。
1.自分自身がVPDにかからないこと 接種した本人のVPDの予防。ワクチンは接種することで個人個人に免疫をつけることが最も重要な目的です。

2.VPDにかかっても軽くすませること ワクチンを接種すれば、VPDに完全にかからなくなるわけではありません。接種した後にVPDにかかってしまっても、重症化したり、合併症が起きたりしないようにすることも大切です。

3. 周囲の人にVPDをうつさないこと これは、集団免疫効果と呼ばれています。多くの人がワクチンを接種して、社会全体のワクチンの接種率を高め、接種時期になる前の人、接種しても免疫ができなかった人、免疫不全や慢性の病気などのために接種をうけられない人などをVPDから守ることも重要な目的です。

4. 子孫にVPDの影響を残さないこと 風しんが流行し、妊娠中の女性が風しんにかかると、出生児に先天性風しん症候群が発症する可能性があります。VPDにかかり子孫に影響を残さないようにすることも重要な目的です。

5. VPDの流行で医療資源の枯渇を防ぐこと VPDが大流行し、入院施設などの医療資源が不足することを防ぐためにも予防接種は重要です。ワクチンを接種しない人が多かったり、まだ有効なワクチンが開発されていないと感染症が流行し、重症化する人が増え、医療機関を受診する人や入院の必要な人が多くなれば、医療機関の対応できるキャパシティーを超えてしまいます。医療を受けることができない状態になれば、さらに重症化する人や死亡する人が増加するする可能性があります。このような状況が起きることを防ぐことも予防接種の大きな目的です。

6. VPDを根絶すること ワクチンで地球からVPDをなくすことができる感染症もあります。地球上から感染症をなくすことを根絶といいます。過去に根絶できた感染症は「天然痘」だけです。人以外の自然宿主がないこと、キャリア(感染しても症状がでない人)がいないこと、正確な検査診断が可能なこと、有効なワクチンが存在することが、可能な感染症の条件と考えられています。ポリオ、麻しんが根絶を目標に対策が立てられて…