2025/2026のインフルエンザ コロナ後のインフルエンザの早期流行

 インフルエンザの流行の開始と流行のピークが早くなっています

 COVID-19が減少した後の2年間は、インフルエンザの流行が早期に始まり、ピークも12月になっています。インフルエンザワクチンの接種を早期に行うことをお勧めします。


 インフルエンザは夏にかかることもありますが、毎年、冬に患者数が増加します。インフルエンザの患者数は、全国の約5000のインフルエンザ定点医療機関から報告されています。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行前のインフルエンザは11月に流行が始まり、1月末(4~5週)にピークがありました(図1 図2)。
 COVID-19の流行後は、インフルエンザの大きな流行はありませんでした。しかし、COVID-19が減少した後、2022/2023年シーズンからインフルエンザの感染数が増加しました。2023/2024年シーズンは9月から報告数が増加し、流行のピークは12月初め(49週)でした。2024/25年シーズンも10月末(44週)に流行がはじまり、ピークは12月末(52週)でした(図1 図2)。
 

図1 2015~2025年のインフルエンザの報告数


インフルエンザは11月に流行が始まり、1月末(4~5週)にピークがありましたが、COVID-19の流行収束後はインフルエンザの流行開始、ピークともに早くなっています。

図2 2014/15シーズン~2024/25シーズンのインフルエンザの流行開始とピーク