新型コロナウイルス感染症流行中でもスケジュール通りに予防接種をしましょう

新型コロナウイルス感染症流行中の予防接種
スケジュール通りに接種を


 新型コロナウイル感染症(COVID-19)の流行が拡大し、日々刻々とその状況は変化しています。このような状況下では緊急性のない手術などの医療は延期するような提言がなされています。しかし、ワクチンは、子どもたちの健康を守るには不可欠で、スケジュール通りに接種することがユニセフ、米国疾病予防管理センター(CDC)、日本と米国の小児科学会から勧められています。

接種を受ける際の注意点

を受ける際に重要なことは、COVID-19に限らず感染症を、周りの人にうつさないこと、周りの人からうつされないことです。接種を受けることで生じるデメリットを最小限に抑える対策が重要になります。以下の点に注意しながら接種を受けてください。

  1. 接種を受けるお子さんの体調を確認する。
  2. 予防接種を受ける医療機関の体制が、一般の外来と時間的、空間的に重なっていないか確認する。(予防接種専用の時間があるか?その時間帯には一般の診療が行われていないか?)
  3. 付き添いの方の発熱や咳などの症状がないことを確認する。
  4. 成人では手指消毒や手洗いの励行とマスクの着用は必須です。
  5. 可能な限り、接種を受ける以外の小児、祖父母などの同伴を避ける。(付き添いは一人だけにする。)

接種のポイント

現在の新型コロナウイルス流行時の接種でも最も重要なのが、乳児期、幼児期早期のワクチンです。

  1. 生後2か月から接種を開始する。
  2. 生後6か月までにB型肝炎ワクチンの3回目以外の接種を完了する。
  3. 1歳からの接種を遅らせずに接種漏れを防ぐ。

VPDを知って、子どもを守ろうの会が推奨するスケジュール


 最終的にはCOVID-19の周囲の流行状況、感染者の数が重要です。接種医と相談の上、可能な限り接種をすすめていくことをおすすめします。
 COVID-19はワクチンがまだ開発されていないため、科学的に確実な予防方法がありません。ワクチンがすでに開発され、接種することで予防できる病気(VPD)は確実に予防しましょう。

NPO法人VPD知って子どもを守ろうの会では「新型コロナウイルス感染症と予防接種に関するQ&A」を解説しました。
http://www.know-vpd.jp/faq/20711.php


UN News: Life-saving vaccinations must not ‘fall victim’ to COVID-19 pandemic ? UNICEF chief
CDC:Maintaining Childhood Immunizations During COVID-19 Pandemic
American Academy of Pediatrics:COVID-19 Clinical Guidance Q & A
During the COVID-19 pandemic, does the American Academy of Pediatrics have recommendations for primary care pediatric offices in terms of addressing well child and sick visits and provision of immunizations?
日本小児科学会:新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて
乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?

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