2025年/26年シーズンに流行したサブクレードKに対する流行性

 2025年/26年シーズンに流行したサブクレードKに対する有効性


 季節性インフルエンザワクチンの有効性(Effectiveness)は、季節、ワクチンと流行ウイルスとの抗原類似性、患者の年齢などによって変動します。2025-26年シーズンは当初はインフルエンザA型(H3N2)が流行し、2026年にはB型が流行しました。インフルエンザA(H3N2)は抗原的に変異したサブクレードKウイルスによるもので、2025年9月のWHOの報告では、ワクチンの有効性が低い可能性があると指摘されました。しかし、英国の初期の報告で、サブクレードKが大部分のA(H3N2)による有効性が示されました。

英国の2025/26年シーズンのフルミストの有効性

 英国では2~17歳に対しては弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト)が推奨され、不活化ワクチンはフルミストができない人だけに接種されます。シーズン初めに検出されたインフルエンザAH3ウイルスの87%がサブクレードKと報告されています。2~17歳の救急外来での有効性は74.7%、入院での有効性は72.8%でした。

表1 2025/26シーズンのAH3に対するEffectiveness

(英国 2025/9/27~11/2)

日本の2025/26年シーズンのインフルエンザワクチンの有効性

 日本の生後6か月から15歳を対象に行われたインフルエンザAに対する検討では、不活化ワクチンのEffectivenessは43%、弱毒生ワクチンの有効性は81%でした。弱毒生ワクチンの有効性が高い傾向は認めましたが、統計学的には有意ではありませんでした。日本でも、流行したインフルエンザAウイルスはサブクレードKでした。なお、インフルエンザBに対しては,どちらのワクチンも有意な有効性を示しませんでした。

表2 2025/26シーズンのインフルエンザAに対するEffectiveness

(2025/11~2026/3/15 生後6か月~15歳)